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主要研究成果

2016/10/06(Thu) 15:58

無冷媒超伝導マグネットで世界最高の24.6T達成!

18T-CSM強磁場センターでは、新たに開発した25T無冷媒高温超伝導マグネットにより、52mmの室温空間に無冷媒超伝導マグネットでは世界最高の24.6Tの磁場発生に成功しました。本マグネットは、NbTiとCuNb/Nb3Snラザフォード導体を用いた大口径金属系超伝導(LTS)コイルの内側に高温超伝導(HTS)コイルを組み合わせた構造となっています。これらのコイルは、4KGM冷凍機、GM/JT冷凍機、単段GM冷凍機により冷却され、真空中で動作します。このため、高磁場を長時間、より髙安定度で発生することが可能となります。特に同程度の磁場を発生するハイブリッドマグネットと比べて、一桁以上のノイズレベルの実験が可能であることが確認されています。今後、高精度測定、磁場中プロセス、超伝導特性評価等に威力を発すると期待されています。

無冷媒超伝導マグネットの世界最高磁場18.1テスラ達成

18T-CSM強磁場センターでは、無冷媒高温超伝導マグネットの開発により、52mmの室温実験空間に18.1テスラの強磁場発生に成功しました。無冷媒超伝導マグネットによる発生磁場は、我々が1992年に世界で初めての4テスラ無冷媒超伝導マグネットの実用化に成功して以来、これまでに15テスラまでの磁場発生を実現させていました。今回、未だに本格的な強磁場パワー応用が無かった高温超伝導体を内挿コイルとして用いることにより、世界記録を大きく更新することに成功しました。無冷媒超伝導マグネットは、他の強磁場マグネットに比べて、コスト・安全性・利便性・柔軟性など多くのメリットを有するマグネットです。今回開発した高温超伝導マグネットで20テスラ級の強磁場応用が手軽に拓かれていくものと期待されます。その成果は日経産業新聞で報道されたほか、新潟朱鷺メッセで開催された低温工学・超伝導学会で発表されました。

無冷媒ハイブリットマグネットの強磁場世界最高記録について

test 世界で唯一の無冷媒型ハイブリッドマグネットにより、27.5テスラ(275000ガウス : 地磁気は約0.5ガウス)の強磁場発生に成功しました。強磁場を発生できるハイブリッドマグネットは、大口径超伝導マグネットの内側に大電力型水冷銅マグネットを配置した組み合わせマグネットです。世界で数カ所に設置されているハイブリッドマグネット用の大口径超伝導マグネットは、その運転に膨大な液体ヘリウムを使用するために時間的な制約が多く一定磁場を長時間保持する実験には支障をきたしていました。これに対して、無冷媒型ハイブリッドマグネットは、超伝導マグネットの運転に一切液体ヘリウムを使用しないため時間的な制約にとらわれず、強磁場を活用する材料開発に非常に便利になります。世界的に非常に独創的な強磁場発生装置であり、特に我が国で精力的に進められている強磁場を用いる産業応用に画期的な新展開が期待できます。その成果は日刊工業,化学工業日報,河北新報各紙で報道されたほか、東京大学本郷の山上会館で開催された低温工学・超伝導学会で発表されました。




磁気浮上

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